最高の幸せと魔法。

 まずは、魔女の宅急便全18公演本当にお疲れさまでした。私はありがたいことに、2回も観に行かせてもらえる機会があって、どちらも最高でした。

 

 那須くんの誕生日に情報が解禁され、朝泣きながらテレビの情報番組に映る那須くんを見たことを覚えています。「那須くんの、確実な彼の実力で、外部からも見つけていただけたんだ」と自分のことかのように飛び跳ねて喜びました。

 

 那須くんにとっては、初めての外部舞台そして初めての舞台座長。私なんかには到底理解できないほどのプレッシャーや多忙な日々があったと思います。現役大学生、今引っ張りだこのグループとしてインテリ系としての外部のお仕事、レギュラー番組、歌番組にYouTube、目まぐるしい毎日。そして、いまだ感染が止まらない新型コロナウイルス。舞台のお稽古も、きっと十分距離を取ったり思うようにうまく事が進まなかったり、座長である以上いろんな悩みがあったと思います。それでも、この舞台をどうにか完走させたい、絶対に成功させたい、そんな気持ちが舞台上からすごく伝わりました。

 

 初めて観た時、なんてすごいんだろうって思った。自分が想像していた何倍も、那須くんが実力を上げていて、心の底から「トンボが楽しい」っていうのが伝わってきたから。ダンスは指先まで意識されていてすごくきれいで、歌は普段美 少年として歌う曲よりずっとキーが高いのに芯のある歌声ですごく大事に一曲一曲歌っているのが伝わった。「あぁ、ほんとに舞台が楽しいんだな、よかった」って嬉しくなった。自分の話になってしまうけど、自分も元々ミュージカルで舞台に立つ人間をやっていて、だけど腰の持病が悪化したことと声をつぶしてしまったこと、そしてその世界で生きていくうえで自分の実力に限界を感じて辞めた、要するに、諦めた。

 

けど、那須くんが舞台であんなにキラキラ笑いながら、ニッコニコしながら踊ったり歌ってるのを見て、圧倒されて。気づいたら自分も泣いてて、「あれ、私まだミュージカルやりたかったんだ、」ってそこからボロ泣きで、(笑)那須くんが、ほんとに楽しそうにトンボくんをしているのを見てすごく心があったかくなった。

 

 大千秋楽のレポで那須くんが最後の歌から涙がぽろぽろと、そしてカテコのあいさつで大号泣したと聞いてまた泣いてしまった。どこまで泣かせるんだ君は。(笑)普段あまり感情を表に出したり、人前で泣かない君が「大号泣」した。「観てくださった方の人生をちょっとだけ彩る作品になれば」ちょっとどころか、大きく彩られたよ。きっと彼なりにたくさん悩んだことがあったんだろう。こんなご時世で、常に不安と緊張と隣り合わせでなんとか成功させなければ、という気持ちがあったのかな。完走できて、心の中の何かがプツッと解けて。泣くほど本気で頑張ったんだよね。ありがとう、おかげで最高の思い出ができました。一生忘れられない作品に出合えました。

 

 彼の人生において、この作品が大きな彩りとなりますよう願っています。そして、もっとたくさんの彩りと出会えますように。